このブログは、カムC空次郎が食べた福島の美味いもの、喜多方ラーメン、読んだ本、登った山、入った温泉など、俺が思ったことを綴ったチョー個人的なデジタルライフログです。 旧カムCはこちらから ☞ http://camcsoraziro.blog121.fc2.com/
寺泊のおやっさんは、人懐っこかった。#8
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 翌朝は快晴の春の海なのである。昨日の暴風で散乱した鍋の具を片付けようとダッチ親方と浜辺へと向うのである。

 が、カモメが綺麗さっぱり鍋の具を突つき跡形が無いのである。掃除の手間が省けるのである。(カモメよ、ありがとー)

 食器を洗い終え、テントに戻ると見知らぬ「おやっさん」が居るのである。テント設営に対して指導が入っているのかと、恐る恐る近づく事にした。

 チョモランマやダッチ親方と楽しげに話しをしているのである。どうやら「寺泊のおやっさん」は、ボランティアで清掃活動をしている気さくな人なのである。

 何故か「寺泊のおやっさん」は、福島県のBグルメに精通しており喜多方や白河のラーメン話で盛り上がるのである。

 何か良い人である。シジミ汁を作ったので「寺泊のおやっさん」におすそ分けするとメチャ旨いと喜ぶのである。

 更に、キャンプファイヤーで使用予定の薪が余ったので、いらないかとデンジが問いかけると欲しいとの事である。デンジとチョモランマが車にて「寺泊のおやっさん」の家へと届けるのである。

 
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 居心地が良いのか「寺泊のおやっさん」は、テントから離れないのである。二時間近くも俺たちのウダウダした活動に寄り添うのである。

 初対面なのに、キャンプ隊の一員のように振る舞う「寺泊のおやっさん」は、チョー人懐っこいのである。

 話しを聞くと一人暮らしをしており、糖尿病を患っているそうである。体調管理の意味合いからも朝の清掃をしているらしいのである。

 目の前で明るく振る舞う「寺泊のおやっさん」も、毎朝の清掃で社会とのツナガリを求めているのだろう。

 そして、きっと寂しがり屋さんの一人なのだなーと思いながら、シジミ汁を進めるのである。

 二時間も話していると、色々な話しとなる。寺泊でカニを買うならどの店が良いのかとなるのである。

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 「やまろく」のカニがオススメであり、知り合いが居るとの事なので、付いて行く事にするのである。

 店に入るといきなり「寺泊のおやっさん」は勝手にカニの足を捥ぎ食べ始める。そして俺たちにも喰えと進めるのである。

 この人は「やまろく」の社長なのかーと水戸黄門や遠山の金さんを見る目に変わるのである。

 が、その後「寺泊のおやっさん」は従業員にメチャメチャ怒られるのである。「寺泊のおやっさん」は、チョー茶目っ気があるのである。

 旨そうなカニを自宅と実家と、カミさんの実家用に買って帰る事にする。確かに旨くて良いカニを入手することが出来たのである。

 帰り際にカニ汁や鯖の塩焼きが売られていたので、朝飯用に買って帰るのである。米を炊いて朝飯とする。そして皆が衝撃を受けるのである。

 メッチャ旨いのである。自分たちで高コストな微妙な鍋を作ったり、時間をかけ炭を起こし、焼き物をしたが、あの苦労は一体、何だったのだろうかと思えてくるのである。

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 低コストで調達したメチャメチャ旨い「カニ汁と焼鯖」を前に、いまの市場経済の仕組みやエッセンスの凝縮を感じては、朝飯を喰らうのである。

 来年の春キャンプも寺泊でやろうという事になる。鯖やイカ焼きなどは調達して、野外居酒屋にて酒飲みに専念しようとの結論となる。

 そして、来年の野外居酒屋には「寺泊のおやっさん」も誘おうという話しになるのである。

 撤収の際に赤ワインのボトルが出て来る。甘ったるい赤であったので、結構な具合に残っていた。

 「寺泊のおやっさん」にいらないかと聞くと、欲しいとの答えであった。お土産に赤ワインをプレゼントするのである。
 
 「寺泊のおやっさん」がチャリンコの前の籠に赤ワインを入れ、嬉しそうに家に帰るのである。「糖尿病なのに、あんなに甘ったるい赤ワインを飲んで大丈夫なのか」

 と、ダッチ親方が呟く。「そうだよなー」と言いながら、「寺泊のおやっさん」に「さよならー、また来年」と四人して手を振るのであった。

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寺泊のおやっさんは、人懐っこかった。・・・完

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