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社会を変えるには
社会を変えるには (講談社現代新書)社会を変えるには (講談社現代新書)
(2012/08/17)
小熊 英二

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 2013の新書大賞が「社会を変えるには」である。毎年、新書大賞を楽しみにしているので、早速手に取り読んでみる事にした。

 社会学者が書いた517ページに渡る超大作である。とても読み応えがあり流石の新書大賞であった。

 内容が濃すぎて、全てを言い表せないが、ポスト工業化社会時代の宴会論がとってもオモシロかったので備忘録としてログっておきたいと思うのである。

 いまの時代は工業化社会を経て、中央制御室にあたるものが存在しないポスト工業化社会にあるようである。

 工業化社会の時代には、人々は地域や会社などのコミュニティに属しており、有力者などの中央制御室の指令を元に社会が動いていたのである。

 しかしながらポスト工業化社会では、グローバル化に伴い選択可能性と多様性が増大し、無限の選択可能性の中に人々が生きる事になる。

 自由に曝されるが故に何を選んでも選択肢の一つにしか過ぎず、絶対の足場が無くなり、既存の枠に属さない多様な人々が多くを占める。そして中央制御室は存在せず機能もしないのである。

 この時代を宴会で例えると次のようになるのである。昔の宴会は、有力者が「この料理にする」と言ったらそれで決まりであった。

 しかしながら、いまの時代は無限の選択可能性の時代である。皆の自由な選択を保証するのために、幹事は、あらゆる料理を用意しなければならない。

 中央制御室の指示に従わない前提であれば、いくら用意しても誰かしらの不満は残るのである。

 そのうち幹事は無能だ!となり、新しい幹事が登場する。新しい幹事は皆の自由な選択を保証するためあらゆる料理が準備されたバイキングを用意する。

 しかし料理人の数が増えコスト高となったり、食べ残しが多くなったり課題が山積し、宴会そのものの目的も見失しなわれ、そして不満が残る結果となる。

 支持率が低下した幹事は、次の幹事へと交代されるだけである。ニュースで目にする光景である。

 では、解決方法はあるのか。それは鍋だそうである。幹事は場だけを設定し、後は参加者に鍋のメニューを考えさせ、食材を調達させ、調理させては鍋を突かせ腹を満たさせる。

 幹事の権限を移譲させる事により参加者は自分たちで考え、自ら行動する事により満足感を得るのである。

 なるほどなーと思うのである。面白い切り口で社会を語るなーと唸ってしまったのである。

 社会を変える必要があるのか無いのかは別にして、とても面白い本である。社会運度の近代史を知るには打ってつけなのである。

 そして読み終えては、ある体験を思い浮かべるのであった。。。
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