
山塩ソフトを喰らった事で最悪の事態を回避する事が出来たのである。なぜならばタイヤがパンクすると言ったアクシデントに見舞われたからである。
温泉から自宅へと直帰していたら山道で立ち往生していたかも知れない。夜の帳がおり、作業は困難を極めていたかも知れない。不幸中の幸いなのである。
が、嫌な予感がする。スペアタイヤに交換しようとするが、カムC号には工具が積まれていない事が判明する。(そういえば、以前に使って倉庫にしまいっぱなしのような、、)
そしてスペアタイヤの外し方も良くわからない。そして僕は途方に暮れるのである。(カッコよく言えば、、)
が、なんとかなるのが世の中である。手でボルトを回すと意外にボルトが回る。訳もなく、道の駅のお兄さんに泣きつきジャッキを借りるのである。
が、レンチがない。大ボスから「同じ車種なら同じ工具があるはずだ!探せ」と号令が発せられる。
後輩と二人して怪しい笑顔で運転手に声を掛ける。が、面倒な奴らには関わりたくないらしく最初の人に断られる始末である。
同じ車種が駐車場に入ってきた。怪しい笑顔に磨きをかけ、非常に困った好青年を演じる二人である。ゲット!
その間にヤッさんが、マニュアルを読み込みスペアタイヤもなんとか外れるのである。
が、不甲斐ない姿である。タイヤの交換は終わるが、実に頼りなく心細い姿なのである。
道の駅のお兄さんも、これで土湯峠は無理っしょ的な発言をし皆の不安を煽るのである。
後部座席では、パンクしてないタイヤの方に二人が寄る心遣いである。タイヤに優しい座り方なのである。(効果あんのか?)
桧原まで恐る恐る運転するとガソリンスタンドが見える。車内には安堵の空気が広がる。あんなタイヤでは生きた心地がしないのである。
が、そのガソリンスタンドには人がいるが、タレントが居ないのである。(どっかで見た風景のような、、)
パンクを直す道具も術もやる気も無いのである。安堵感から不安感に車内の空気が変わる瞬間である。
無言のまま車は進む。すると次のガソリンスタンドが見えてくるのである。
三人のオジサンがスタンドに居るようである。が、なんだか頼りない田舎のオンちゃんぽいのである。
だめだこりゃと内心諦めながら話をすると意外にも出来るというのである。それもテキパキとやるのである。
15分程でパンク修理は完了する。桧原にもタレントが居たのである。まさに捨てる神あれば拾う神ありである。
後部座席の偏りも無くなり平常化する。皆で色々な話をしながらゲラゲラと笑い声が響く車内に戻るのである。
なんとかなるのが世の中である。なんとかするのがチームワークだなーと思いながら帰路に着くのであった。。(めでたしめでたし!そして反省!)
行くぜ磐梯山!・・・終わり!
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