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このブログは、カムC空次郎が食べた福島の美味いもの、喜多方ラーメン、読んだ本、登った山、入った温泉など、俺が思ったことを綴ったチョー個人的なデジタルライフログです。 旧カムCはこちらから ☞ http://camcsoraziro.blog121.fc2.com/
安達太良山からなんとか帰還する。
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 それは下りのガレ場であった。何という事ない普通のガレ場である。

 足を踏み出すと股関節がピキとなり違和感を覚えるのである。次の足を踏み出すとやはり違和感がある。

 鉄山小屋でストレッチをしラーメンを食べれば治るだろうと気楽に構えるのである。

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 ストーブにてインスタントラーメンを作り、次男坊と食べ始める。風が強く体が冷えきったので汁物が旨いのである。

 コッテリスープが腹に染み渡るのである。食べ終えると念入りにストレッチをするのであった。

 鉄山小屋を後にして歩き出すが筋違いなのか足に違和感を覚え続けるのである。屈伸をしても治らない。

 県警のヘリコプターを呼ぼうかと逡巡するが、僕と次男坊がヘリ引き上げられる絵が浮かぶ。そして「会社員と子供、無事救出」など新聞記事になったりして・・・などと思いめぐらせるのである。

 そもそも滑落も転倒も骨折も出血もしておらず、ただピキっとなっただけでヘリを呼んでよいものかも判断が付きかねるのである。

 運悪く一番遠い、折り返し地点でピキっとなるのである。しばらく無理して歩くと、今度は内股と臀部に痛みが広がってくるのである。

 10分歩くと数分休むといった具合である。飯豊、朝日と数々の困難な道のりを乗り越えてきたが、安達太良の緩やかなガレ場で足を故障するとは思ってもみなかったのである。

 いままでの山登りで一番辛く険しい道のりであった。苦しみながらも次男坊と笑い話をし、次男坊に励まされ続けながら、なんとか下山するのであった。非常に長く感じられた道のりであった。

 足を引きづりながら、車に乗り込み奥岳登山口を後にする。途中に飯坂の湯に浸かりリハビリをしては、家に帰ることにした。

 しかし不思議である。ピキとなっただけで歩行が困難になるのである。安達太良山には魔物が棲んでいるとしか思えないのである。

 そして片足を引きづりながら生活する日々に突入するのであった。

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