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このブログは、カムC空次郎が食べた福島の美味いもの、喜多方ラーメン、読んだ本、登った山、入った温泉など、俺が思ったことを綴ったチョー個人的なデジタルライフログです。 旧カムCはこちらから ☞ http://camcsoraziro.blog121.fc2.com/
東日本大震災の記録 その十
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 3月17日(木)の早朝、ガソリンスタンドに並ぶ。

 前日の夜に「伊達の明日を考える会」の宴会部長の奥様よりガソリン情報が入る。保原町の数カ所でガソリンを販売するようである。

#情報、ありがとうございました。

 ガソリンの給油ランプは震災直後から付きっぱなしである。あと数キロ走ればガス欠するであろうと思われる。

 スタンドへの移動もままならない。ガソリン調達への残されたチャンスもあと数回である。

 朝の4時に起きて保原方面へと移動する。すると保原に入る手前のスタンドに車が数台止まっていた。保原に行くガソリンも心許ないので、車を止める事にする。

 オジさん達に話しを聞くと、保原のガソリンスタンドは長蛇の列で早い人は昨晩の8時から並んでいるとの事である。

 異常事態である。保原のスタンドが長蛇の列が出来ている一方で、ここのスタンドは5台の列である。

 本当に販売するのか疑問であるが、鍵を握るのは先頭のオジさんのようである。しかし黙して語らないのである。

 しかたがないので、2番目、3番目のオジさん達とガソリンの話しをして暇を潰す。

 次第に後続車が並びはじめ、それと伴に情報が入ってくる。どうやらこのスタンドは明日、販売するようである。

 痺れを切らした先頭の黙して語らないオジさんも車から降りてきて、ついにゲロをする。「売るという情報は入ったが、いつ売るのか解らない」というのである。

 オジさんが並んだお陰で、気が付けは数キロのガソリン待ちの渋滞が発生している。オジさんもバツが悪そうである。皆も意気消沈である。

 しかし「明日売るなら、今日売ってもらう」と言う事になり、俄然、盛り上がりを見せるのである。

 零細企業に労働組合が出来たような感じになり、皆が一致団結してスタンド側と交渉しようという空気が流れるのである。

 通勤時間帯とも重なり、オジさんの勘違渋滞は増々ひどくなる。スタンドの店員が出社してきたので、皆がガソリンを売ってくれと交渉を始める。

 これだけの渋滞である。販売するだろうと思っていたら。「今日の午後にタンクローリーが入るので、売るガソリンはありません」という。

 一撃で交渉が決裂する。すると一人のオジさんが「これだけ渋滞が出来てるんだ、並んでいる人に説明しろ」と声を荒げる。

 「並んでなんて言っていないですけど・・」と店員が。。その通りである。

 先頭のオジさんをはじめ、皆がションボリして解散となる。この渋滞に巻き込まれた人々も大迷惑なだーと思うとともに、帰り道で渋滞にハマってさらにガソリンを消費するのであった。