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このブログは、カムC空次郎が食べた福島の美味いもの、喜多方ラーメン、読んだ本、登った山、入った温泉など、俺が思ったことを綴ったチョー個人的なデジタルライフログです。 旧カムCはこちらから ☞ http://camcsoraziro.blog121.fc2.com/
佐々木俊尚氏の講演会を聴いて俺が思ったこと
2011年新聞・テレビ消滅 (文春新書)2011年新聞・テレビ消滅 (文春新書)
(2009/07)
佐々木 俊尚

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 ITジャーナリストの佐々木俊尚氏の講演会が開かれるとの情報を得たので足を運ぶ事にした。

 佐々木氏の著作では「Google 既存のネットビジネスを破壊する」や「2011年新聞・テレビ消滅」を読んだことがある。

 一流のITジャーナリストが福島に来るので期待しながら会場へと向かうのであった。

 電子書籍がテーマなのでデバイスの進化や配信プラットフォームの話しが中心になるかと思いきや、書物の歴史的変遷と電子書籍が与える社会へのインパクトを中心とした深い話しであった。

 歴史的にみて書籍の製法は二度ほど変化したという。一度目は写筆から印刷への転換である。

 ケルト文化を勉強したことがあるが、その写筆本の表紙などを写真で見るととても美しいなーと感じた記憶がある。

 それらは修道院にて羊の皮にデザインを施し文字を一つひとつ写し取っては造られてきたものなのである。

 当然、それらの書籍は貴重品でありエスタブリッシュメントしか持ち得ないものであった。ラテン語で書かれた聖書などは正にそれである。

 般ピーなどは聖書を手にすることなど出来ず、カトリック教会の聖職者が語る言葉を有り難く頂戴していたのである。

 ところが、グーテンベルグが活版印刷技術を発明し、ルターが聖書をドイツ語に翻訳し書籍化したものだから、般ピーの目に聖書が止まることになる。

 そしたら「聖職者の言っている事って違うじゃん」といった事態になり、教会の権威失墜と伴に宗教革命が起こるのである。(たぶん)

 つまり印刷というテクノロジーが知のオープン化を促し世の中を変えてしまったのである。

 そして二回目の変革が、正に印刷から電子書籍への移り変わりだというのである。では、この二回目の変化で世の中になにが起きるのか。

 そもそも書籍は、そのコストや利益の観点からエスタブリッシュメントかエスタブリッシュメントの目に敵ったものしか出版が出来なかったのである。

 そのために売れそうな本しか出版されず内容が良くても商業ベースにのらないものは日の目を見ないことになる。その結果、書店にはどうでも良い本ばかりが・・・

 絶版問題も同様である。商業ベースにのらないと途中から判断されると、その本は絶版となりこの世から消え去るのである。その内容が良かろうとも。。

 電子書籍化はコストが劇的に下がることや書籍の保管といった物理的制限から開放される事などから日の目を見なかった知識や、この世から存在を消し去られた知識が電子的にアーカイブ化される事により知のオープン化が更に進む事になるのである。

 玉石混淆という問題も同時に起こりうるが、この事こそが印刷から電子書籍化への変革の本当の意味合いだという。

のが講演会の内容であった。(だぶん)

 二度目の知のオープン化は何をもたらすのだろうか。それこそ「新聞・テレビの消滅」なのか、「マスコミュニケーションの崩壊」なのか・・・

 インターネット革命、デジタル革命はまだまだ続くのだなーと講演会を聴いて思うのであった。