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このブログは、カムC空次郎が食べた福島の美味いもの、喜多方ラーメン、読んだ本、登った山、入った温泉など、俺が思ったことを綴ったチョー個人的なデジタルライフログです。 旧カムCはこちらから ☞ http://camcsoraziro.blog121.fc2.com/
B級物件探索の旅・冬の陣(金山町編)
 西会津を後にした第三次調査隊は金山町にある辺境の地「大塩温泉」を目指すのであった。

 この温泉の近くには春先になると只見川の溢れた水により季節限定の幻の温泉が現れるらしい。

 両脇に根雪が二メートル近くある道路を車は駆け抜ける。柳津、三島までは順調であったが金山に入ってからが非常に長い道のりであった。車を走らせても走らせても温泉にはなかな着かないのである。

 もうすぐ只見ではないかと思った頃にやっと「大塩温泉」が現れるのであった。その佇まいは川沿いにある辺鄙な温泉といった感じである。

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 僕たちが風呂に入ると先人が一人ジッと温泉に浸かっていた。風呂場には妙な空気が流れている。そんなとき先人が「どっからきた」と声をかけてくれた。

 張りつめた空気が和らぎ始め世間話となる。そのオジさんの話しを聞くと夏は建設関係の仕事につき冬は熊打ちをするマタギっぽい人のようであった。

 公共事業が減り夏の仕事も暇であり足を痛めてからは熊打ちにも行っていなので温泉に入ってばかりいるらしい。

 どうやら温泉に入っては疲労回復するオジさんであるが地域経済は疲弊しっぱなしのようである。

 何かの本でマタギはケモノ道を通って日本の端から端まで移動できると書いてあった事を思い出すがオジさんに聞く事をなぜか躊躇ってしまった。

 そのうち二人のオジさんが風呂に入りにきては三人で村の問題を話し合うのである。どうやら水の分配を巡り論争が繰り広げられているらしい。会話から牧歌的な共同体が存在することを垣間みるのであった。

 そんな話しをボンヤリと聞きながらこの共同体は10年後も20年後も続くのだろうかと天井を見上げるのである。

 そこはかとなく寂びしけに感じられる「大塩温泉」は赤々とした湯船が印象的な鉄分の強い炭酸性の温泉なのであった。

旅は終わらない。