![]() | 山の社会学 (文春新書) (2001/06) 菊地 俊朗 商品詳細を見る |
山というものを社会科学の切り口で捉えた書籍である。冷凍食品の発達やヘリコプターによる物品の輸送により山小屋の意味合いや経営手法も様変わりしたようである。
富士やアルプスの山小屋では、布団付きで食事はハンバーグ定食などが食べれるらしい。野趣あふれる僕たちの山登りからすれば夢のような話しである。
また、近年の100名山ブームや高齢者の登山ブームも山へのアクセスの改善が根底にあるという。その道路整備は電源開発の林道整備によるところが大きいらしく、ダムと登山ブームの意外な関係が浮かび上がってくるのであった。
メジャー級の山々の事情が書かれているので、それらの山々に登った事のある人にとっては、より面白く本が読めるのではないかと思うのであった。(飯豊と朝日についてはあまり書かれていませんが・・・)